試験結果
性能試験の様子をご紹介
①10cm角の壁紙の片面にチタンテックスを塗布し、試験用のビニール袋(ガスバッグ)に投入して外気を遮断します。
②この袋へ濃度管理された臭い成分(アンモニア、ホルムアルデヒド)を3L注入します。
③500Luxの蛍光灯を照射して、1時間後、6時間後の臭いの変化を計測。
アンモニア
試料 | 初発濃度(注入ガス濃度) | 1時間後 | 6時間後 |
チタンテックス未塗布片 | 100ppm | 97.0ppm | 94.0ppm |
チタンテックス塗布片 | 100ppm | 9.0ppm(91%減少) | 6.0ppm(94%減少) |
ホルムアルデヒド
試料 | 初発濃度(注入ガス濃度) | 1時間後 | 6時間後 |
チタンテックス未塗布片 | 40ppm | 36.0ppm | 34.0ppm |
チタンテックス塗布片 | 40ppm | 4.3ppm(89.25%減少) | 0.7ppm(98.25%減少) |
抗菌性試験(黄色ブドウ球菌)
試料 | 接種直後 | 8時間後(光照射条件) | 8時間後(無光条件) |
チタンテックス未加工品 | 230,000 | 110,000 | 150,000 |
チタンテックス加工品 | 230,000 | 900(99.6%減少) | 7,600(96.7%減少) |
抗菌性試験(大腸菌)
試料 | 接種直後 | 8時間後(光照射条件) | 8時間後(無光条件) |
チタンテックス未加工品 | 220,000 | 360,000(増殖) | 360,000(増殖) |
チタンテックス加工品 | 220,000 | 10未満(99.99%減少) | 12,000(94.5%減少) |
安全性試験
急性経口毒性試験
チタンテックスを検体として、雄ラットを用いる急性経口毒性試験(限度試験)を実施した。
2000mg/kgの用量の検体を雄ラットに単回経口投与し、14日間観察を行った。
その結果、観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。
以上のことより、ラットを用いた単回経口投与において、検体のLD値は雄では2000mg/kgを超えるため「毒性無し」範疇に入るものと評価する。
皮膚一次刺激性試験
チタンテックスを検体として、OECD Guideline for Testing of Chemicals 404(2015)に準拠し、ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験を実施する。
検体をウサギ3匹の無傷及び有傷皮膚に4時間鎖適適応した。
その結果、除去後1時間に全例で紅斑が見られたが、48時間までに消失した。
ESO 10993-10 Biological evaluation of medical devices-part 10(2010)に従って求めた一次刺激性インデックスは0.2となる。
以上のことより、ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験において、検体は「無刺激性」範疇に入るものと評価する。